昼間ヒマで尼崎殺人事件のwikiを読んでいたら、半分もいかないところで気分が悪くなり慌てて薬を飲んだ。先日NHKでドラマを見たばかりで、更に詳しい様子を知りたくなったのだ。「気持ちわるーい!」とかいうことじゃなくて、恐ろしくて耐えられなくなった。自分も拘束されてしまうような気分になり恐くなった。

一番知りたかったのは美代子という女性がどうしてあのようなことをする人間になったかということ。

父親が手配師という仕事をしていて、人をおだてそして脅して言いなりにさせてしまう男だったそうで、それを見て育ったから同じように人をコントロールすることが出来るようになったようだ。

縛り付ける縄を、引いて緩め引いて緩めて、結局そこから逃れられなくしてしまう。その手口は読んでいる限りでは理解できるような方法だが、本当にそれが出来る人間は限られるのだろう。

数々の脅迫や殺人、目的は金だったと書いてあったが、わたしにはそうは思えない。人を散々晒し者にし、拷問しながら衰弱死させる、それも様子を撮ったビデオが何百も残っているそうだ。それは人を怨むことからの復讐にしか思えない。そうでなければそこまでやらないと思う。

普通に幸せな女になれなかった自分を作ってしまった父親への恨みと復讐だとわたしは思う。自分も同じような思いを常に抱いているのでそれが分かる。

美代子という人は獄中自殺したらしい。弁護士などに死にたいと漏らしていたそうだ。

あんなに残虐なことをする人間なら強かに生き延びそうなものだが、簡単に死んでしまったのは、きっと生きてあのような行為をしている間も自分は普通の幸せな人生は決して送れない人間だと、すでに生きていることを半分は諦めていたんじゃないだろうか。残酷な行為を人に強いつづける自分、それが嫌でたまらなかったけどそこから抜け出す手段が分からなかったんじゃないか。

そういう風に育ってしまったのだから。

きっと同情の余地なしとされるパターンだろう。でもわたしは同情する。父親を怨んでいるであろうあの女に同情する。

残忍な殺人事件が起こるたびに、被害者がかわいそうと思う気持ちよりも、そんなことをしてしまった人間にどうしてなってしまったのかということに興味がいく。こういうことを書くと非常識だと思われるだろう。

でもそういう行為をしなければいられなくなるほど、追いつめられたり、嫌われたり、無視されたりしてきたからそういうことになるのだ。

同情するわたしもきっと同じ種類の人間なのだ。