テレビで恋人までのディスタンスがはじまった。

もう12時前だ。好きな映画だけどどうしよう。

何度か見たことある。本当のタイトルはBEFORE SUNRISEっていうのか。

一夜のできごと的なタイトルだ。何年前の映画だろう。イーサンホークの肌がきれいだ。もうおじさんなんだろうな。

こういう風に気の合う人とお互いのバックグラウンドを知らないままに、ふっと出会えたらいいのにね。ま、それがメインの映画だから、そう思っている人たちが対象なんだろう。

背中のヒートマットが熱い。暖房を消した。

MUJIの古い安物のフロアランプだけのリビングは、ぬくぬくとして数時間前までの地獄が夢のようだ。このまま走り去る列車のように、ただただ遠ざかってしまったらいいのに。

今の職場に映画の話をできるやつなんていない。40過ぎなんだからもっとまともな映画くらい見ろよ。

でもわたしが話すのを聞いてるやつらは、誰しもがみんなくだらない話だと思っているんだろう。

イーサンホークで思い出すのはホテルチェルシー。

でも恐くてもう見られないかも。あのサウンドトラックの曲、不安をあおる曲を思い出す。

列車で気ままに3週間の旅か・・・

きっとわたしができるとしたら還暦過ぎだろうか。その頃まで生きているんだろうか。

若い頃にもっと旅をしなかったのを後悔する。今ならまだ若い頃に入る、って思ってるんだけど。世間はそう見ないね。