デイサービス、ショートステイグループホーム、特養がいっしょになった小規模多機能施設というのを今のケアマネージャーと見学にいった。

(外は嵐のような大雨)

閑静な住宅街にある3年前にできたきれいな施設で、個室も広いしし、全体に広々としたところだった。

しかしそこで椅子に座り、だまーってうつむいている人たち、わけの分からないことを話しつづける人たち、そんな人たちを見ていたら、とても母親を長期的にここに入れたいとは思えなかった。ケアマネはとてもいい環境だと盛んにいっていた。施設によっては家族じゃないわたしでも連れて帰らせてあげたくなるようなところもあるんですよって。

そうだね。きっと他に比べても、ここはとてもよい施設なんだろう。

どうせ順番がすぐくるわけじゃないし、選んでもらっても嫌なら断ればいいんですから、申し込みだけしていきましょうよとケアマネはいい、印鑑が必要だと施設の人にいわれた。わたしは印鑑を持ち歩いているが、そこで持っていますとはいわなかった。

 

今母親はショートステイ中だ。でも母親が帰ってきたときのことを思うと、また恐怖感でいっぱいになってしまう。だから迷ったのだが、やっぱり母親の顔を見に行こうと帰りはショートの施設へいった。

ちょうど夕飯がはじまる時間で、みんなテーブルにそろって座っていた。

一番出口に近い席に座っていた母親に遠くから手をふるとはじめ気がつかなかったが、近寄っていったら嬉しそうに笑った。ランチョンマットの上のシュウマイなどのおかずを食べてみろ食べてみろというので、シュウマイと鮭を少し食べて美味しいねといった。

名前を聞くとすぐいえたが、わたしの名前は2回間違え、ヒントに一番上の文字をいったらやっと出てきた。

あさってまでなんだけど、どう?帰りたい?と聞くと、顔をゆがめて「帰りたいわよ」といった。

母親とお互い笑顔で話していると、なんだかとても落ち着く。それはやはり家族だからなんだと思う。

認知症の症状を調べる30点満点のテストがあり、15点で施設に入ったほうがいいと判断するらしい。母親の点数は4点だ。

最近思うのは、もう1人誰か母親の面倒をみてくれる人が一緒にいてくれたらということ。お金があまるほどあれば、そんなヘルパーさんとかお手伝いさんを雇って在宅介護をつづけられるのではと思う。

さっき数日ぶりにあった母親の表情はそんなに悪くなかったし、施設にいれてもたまに連れ出して外食したりできるようになれるのかな。それとも症状はどんどん進んでしまうのかな。

はじめて特養やグループホームを見てきたわけだが、気持ちが固まるどころか、余計揺れてしまった。

帰ってきたら笑ってごはんが食べられるような日々になるといいんだけど。