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日曜日、家の近くの交差点で歩行者用の信号が青になったとき、若くて華奢な女性が運転する黒いベンツのジープが、横断歩道の白線には少しはみだして止まった。

信号を見て小さな男の子が歩道から歩き出し、車とその前を行き交う人たちの混雑を避けるように、車の後ろ側に向かって歩きはじめた。

男の子が車の後ろあたりを通るとき、歩道にはみ出していたのを戻そうと、車がバックしたのだった。

目の前を男の子が通ったのを見ていたので、瞬間的に悪いことを想像し、ひやっとなった。

幸い車は10センチほどバックしただけで、それ以上は動かず、ことなきを得たが、周囲を見ると男の子の動きを知っていたのは、わたしだけではなかったようで、何人かの人が「危ないわね」とつぶやいていた。

運転していた女性が男の子の存在を知っていたか、周囲の反応に気がついていたか、女性の表情からそれはうかがい知ることは出来なかったが、キャップをかぶった無邪気な男の子の顔を思い浮かべると、今でも氷水がが背中を走るような気持ちになる。