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びようき こうねんき わたし
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暇な時代に突入してから、公園によく行くようになったな。
公園なんて老人か失業者が時間を潰すところのはずだ。
そして梅が咲いただ桜が咲いただいっては馬鹿みたいに写真を撮る。
花が咲いているとつい目がいってしまうのは、自分の世界の中に他に大した楽しみがないからだ。
若い頃のお花見を思い返してみれば、桜が咲いたというのはただの口実で、花も見上げずに飲んだり食ったりして馬鹿ばなしが出来ればよかった。
子供の頃は駆け回っているだけでも楽しくて楽しくてしょうがなく、学生時代は洋服だアイドルだクラブだと友達とつるんで楽しく、社会人になればさらにレジャーだ旅行だ習い事だ恋愛だ、おしゃれもコスメもグルメもと輪をかけて楽しいことが多く忙しい。
しかしわたしのように結婚もせず子供もいず金もないと、家族から得られない楽しみを豪華温泉旅行や海外旅行で埋めるわけにもいかず、毎日の変わりばえしないようなおかずが美味しかったのまずかったのくらいしか感情を揺るがすものもなくなる。
昔大鬱期に、遠くに住んでる友達がよく「短にある小さな幸せを見つけて!」とアドバイスをしてくれたっけ。あの頃はまだ病気がよくなればまた元の楽しさが戻って来たが、ここまで来てしまうと鬱でもそうじゃなくても、楽しさの乏しさには変わりはなくなってきてしまった。
誰しも年を取ればそんなもんかも知れないし、こういう考え方だと小さい楽しさでさえ目をそらしてしまい、グレイの孤独な世界にただ佇んでいるだけになってしまうだろう。
いやもうどっぷりグレイだよな。
隣の芝生で、人の幸せを羨み妬むばかりなり。