へんげ朝顔

Untitled

 

 

きのうが最終日だった変化朝顔展を見にいった。場所は日比谷公園

相変わらずうねうね、くねくねしていたり、意固地に固まっていたり、ただもんじゃない朝顔たちを食い入るように見てしまった。

なんだろう、あーゆー時に「まあ、きれいね〜」「あれ、おもしろいわね〜」とのんびりと鑑賞することが出来ない。カメラでバシバシ写真を撮りながら、火の玉にでもなったように会場を動き回る。(他人から見たら、そうでもないかも知れないが)

そして疲れてしまう。

でも昨日はなぜか元気、手足口病でかかとまで水疱が出来ていて痛がゆいのに元気で、その後は六本木に行き、あれこれ遊んだり食べたり飲んだり、店をみたり買物したりしながら、ミッドタウンの閉店まで遊んでいた。母親には悪いが自由を満喫だ!

 

途中お腹が空いたので、1時間以上は座っていないでくださいと書かれたテーブルでデーン&デルーカのサンドイッチとおしゃれドリンクをお昼にいただいていたら、●テーブルの目の前にここいいですか?と若い男性が座った。

どうぞ、といい座った男性は、コンビのサラダとおにぎりを食べていたが、時々なにやらひとりで呟いていた。彼は外観からも、なにか障害のある人だった。

少し斜めあたりに座ってくれればよかったのだが、目の前の至近距離だったのでわたしは居心地が悪く、その人がふつーの男性だったらそうしたかは分からないが、思い切って話しかけてみることにした。こういうとこが、いつも何かに首をつっこみたい症候群なのかも知れない。でも、彼は独り言はいっていたが、危険な感じはしなかったし、友達の障害のあるこどもとよく話しをすることもあって、抵抗も少なかったのかな。

いや、障害がある人だから、話しかけたのだろう。

ここには何しに来たんですか?と聞いたら、金色のカードを数枚バッグから出して見せてくれた。どうやらポケモンカードみたいな、何かのゲームのカードだろうと思ったが、その手の知識が全くないので、あまりリアクションが取れなかった。

なんでそういう話しになったか忘れたが、最近小学生や中学生が誘拐され殺されることが度々あるが、彼らはもっと助けて欲しいと声を出していうべきだ!とその人はいった。わたしは自分の甥っ子がそのくらいのこどもなので、あのような事件は本当に辛いといった。

彼の話の内容は、時々聞き取りにくく、なにを話してくれているのか理解できなかった。障害の種類、病気の種類は詳しくないが、障害を持つ人は言語に問題のある人が多いし、彼もそうだから、きっともっと自分の思っていることを人に伝えたい、話したいと思っているんじゃないだろうか。だから被害に遭うこどもにも、もっと大きな声で嫌だ!と伝えろといいたいんじゃないかと、勝手に受けとった。

まー、おにぎり食べながらだったから、余計聞き取りにくかっただけかも知れないが。

 

変化朝顔もそうだが、植物を育てているとまとも成長せずに、変形したりするものがよく出てくる。そういうものたちに、自分や友達のこどもなどを当てはめずにいられない。

彼にきのう話しかけたのは、彼が障害がある、ということだけが理由ではなく、自分もまともでないというのも本当の理由だ。でも彼とは違い、ふつうの世界の中でふつうに見えている、本当は世の中と上手くやれずに無職でプラプラしているだけなのに、どこかで彼に対しわたしはあなたよりふつうに近いと優越感を持っているから話しかけのだろう。それが全部ではないにしても。

彼は時々「せいしん」という言葉をつかった。「せいしんはさ」とか「せいしんのある人はさ」とか。そしてわたしにも「せいしんはあるの?」と聞いた。精神障害のことだ。

わたしはごまかして話しをつづけ、行く時間が来たので荷物をまとめ「またね」とテーブルから離れた。

せいしん、という意味で、彼とわたしにはどんだけの差があるんだろう。わたしは心身ともに健常なふりをしてミッドタウンの人々に紛れ歩いた。

 

会話の途中、一度だけ彼に「おばさん」といわれムッとした。

きっと彼は30代前半くらいだろう、結婚もしたいみたいだった。危ないおばさんに声をかけられ、迷惑だったかも知れない。