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後悔

Untitled

 

 

 今訳あって自分の汚部屋の大掃除をしてたのだが、ベッドのしたにある人からの手紙が埃まみれになって落ちていた。

その人は母親の同級生で、中でも一番の仲良し、親友といえる人だったと思う。だったというのは、もう前に亡くなってしまったから。

折れるほど華奢で、とても上品で優しい女性だった。会う機会は小さい頃しかなかったけど、わたしと誕生日が一緒だったので、誕生になるとよくカードと一緒に小さなレースとか、上品で可愛らしいものを送ってくれた。

一番記憶にあるのは、1リットルも入った大きなハチミツの瓶。普段ケチでハチミツは高いからスーパーで小さめの安いのしか買わないのに、突然豪華に大きなハチミツをもらってすごく嬉しく、ハチミツをたっぷり使う焼豚を何回か作った。

最近になって、素敵なプレゼントを何度ももらったのに、手紙を書くことはおろか、何のお礼もしてなかったことを、時々思い出しては後悔していた。

亡くなってしまうと、いくら悔やんでももう何にもできないし、何も伝えられないんだなと。

埃まみれのその方からの手紙を開いてみると、化粧品を送ってくれてありがとうという内容の返信の手紙だった。

何を送ったのかは全く記憶にないが、いい香りのハンドクリームか何かかも知れない。

きっとある年の誕生日にプレゼントをいただき、そのお礼にわたしも何か小さなプレゼントをしていたのか。

物を返せばいいという問題ではないのだが、後悔していた気持ちがちょっとだけ救われた気がした。

お子さんがいなかったので、遠くでわたしをどこか娘のようにも思っていてくれたのかも知れない。

まだお元気だったら、母と3人で会いたいなと思う。