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考えない 忘れてしまうこと

以前お世話になった人が、亡くなっていたのが最近分かり、それを話す人もいないので、1人でどうしようもない気持ちを抱えた日々がつづいていた。

たまたま話せる人がいて、その人もとても喪失感を感じるているといっていたのを聞いて、自分よりもっと暗い気持ちの人が沢山いるとやっと分かり、少し気持ちが軽くなっていた。

なのに、一昨日、やはり昔お世話になったというか、10代の頃からわたしが大好きだった人の1人が亡くなっていたことを知り、また暗澹たる気持ちになった。

偉そうだが、可愛いとかカッコいいとか、おしゃれだとか、そういう美意識について、一番影響を受けた人だった。

有名な方だったけど、少し話をしたこともあり、ただ有名人が亡くなったという受け止め方だけでは済まなかった。

よく街でも歩いている姿を見かけた。

チェックのシャツにチノパンとか、それにラムウールやカシミヤのセーター、冬はダッフルコート。

わたしが知っている男性の中で、一番笑顔が素敵な人だった。シニカルで、厳しい一面もあったけど、いつも静かで、口角を上げて優しく笑ってくれた。

見ず知らずの人が、その人が残したものは残っているとわたしにいったが、そういうことではない。

亡くなるということは、笑顔を含め、その人が新たに作る出す作品も何もかも、なくなってしまうということだ。

 

お2人のことで、わたしはなんだかこのまま昔のように潰れて行きそう気がしていたが、それはいけないと思い、考えるのを止めにしようと思った。

考えることは、亡くなったかたへ唯一出来ることなのかも知れないが、それで自分がダメになってしまっては、思う、考える意味がない。

逝ってしまった人たちからわたしが影響を受けたのだとしたら、そのことを大事にすることのほうが大切だ。

わたしは何かしないといけないんだ、きっと。

そうですよね、明石町先生。